これで, FedoraCore14 で LAMP を構築したことになります。
●まとめ
1. L : Linux インストール
2. A : Apache の設定 (初期設定編参照)
3. M : MySQLの設定(今回)
4. P : PHPの設定(PHP編参照)
●MySQL の設定手順
1. MySQL のインストール
2. MySQL の設定・ ファイアウォールの設定
3. データベース, テーブルの作成
4. PHP, MySQL の設定
5. PHPプログラムの作成
6. アクセステスト
の順で行います。
1. MySQL のインストール
"Add/Remove Software" より,
MySQL server and related files
をインストール(これで, MySQL のサーバがインストールされました)
2. MySQL の設定
コンソールを開いて, (初期設定でパスワードは設定されていません)
mysql -uroot
でMySQL につないでみましょう。
しかし,
Can't connect to local MySQL server through socket '/tmp/mysql.sock'
となります。MySQL は, ネットワークでつなぐような形式になっており
ソケットがダメだと言っているようです。
ついでに, デフォルトでは, 3306ポートで接続するので, 適切なファイアウォール設定が必要です。
iptables の3306を許可しましょう。
- ファイアウォールの詳細は(初期設定編)をご覧ください
ソケットを正しく生成するために, mysql を再起動します(rootになる必要あり)。
etc/rc.d/init.d/mysqld restart
これで mysql に接続できるようになりました。
3. データベース, テーブルの作成
コンソールから, mysql -uroot でMySQL にアクセス
テスト用のデータベースと, テーブルを作成します。
mysql > create database akb48; データベースの作成
mysql > show databases; データベースが作成されたかチェック
mysql > use akb48; akb48データベースを使用する
mysql> create table no3b(id INTEGER UNSIGNED NOT NULL AUTO_INCREMENT, name VARCHAR(255)
NOT NULL, rank INTEGER UNSIGNED NOT NULL, PRIMARY KEY(id))ENGINE=InnoDB;
テーブルを作成
mysql > insert into no3b(name, rank) values('Takamina' 6);
mysql > insert into no3b(name, rank) values('Kojiharu', 7);
データを2つほど入れておきます.
mysql> select * from no3b;
これでデータがとれます。
4. PHP, MySQLの設定
前回, Apache でPHPを動かすための設定を行いましたが, それでは, MySQLの設定は不十分です。
"Add/Remove Softtware" より以下の2つのパッケージをインストールします
・A module for PHP applications that use MySQL databases
php-mysql
・A database access abstraction module for PHP applications
php-pdo
MySQL と PHPをつなぐためのモジュールのインストールです。
※モジュールインストール後, Apache の再起動が必要です。
/etc/init.d/httpd restart
5. PHPプログラムの作成
先ほど作成したデータベースに接続し, データを取るサンプルを書きます。
<?php
mysql_connect('localhost', 'root') or die('Cannot connect');
mysql_select_db('akb48');
mysql_query('SET NAMES UTF8');
$results = mysql_query('select * from no3b');
while ( $data = mysql_fetch_assoc($results) )
{
print('<div>' . $data['name'] . ':' . $data['rank'] . '</div>');
}
こんな感じです。これを dbtest.php で保存し,
/var/www/html に入れます。
6. アクセステスト
前回と同様の要領で http://localhost/dbtest.php
でアクセスすると, 以下のような画面になります。
DBからとった値が表示されます。
●MySQL WorkBench
というGUIツールがLinux でもあります。Fedoraのパッケージとして利用できますので
Add/Remove Software で "mysql-workbench" で検索してみましょう。
A MySQL visual database modeling, administration and query
というパッケージがあります。これをインストールしましょう。
こんなのです。
個人的には, 古いバージョンの Query Browser が好きですが, コンソールでたたくより
いいです, 絶対。
今回の設定では, MySQLのパスワードやファイアウォールなどをセキュアな設定にしておりません。
実際の運用では, MySQLにパスワードを入れて, 3306ポートもローカルまたは
許可されたホストのみの接続許可にしましょう。
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